コロンビア料理をご存知ですか?
コロンビア料理と聞いて、どんなお料理をイメージしますか?
ブラジルのようにガッツリお肉かなぁ~とか
南米だから、メキシコのようにスペイン料理に通じる所もあるかなぁ~とか
私自身今までご縁がなく、予備知識もほぼゼロでした・・・
そんな折、コロンビア大使公邸のパーティーにお招きいただきまして。
全権公使アレハンドロ氏からコロンビアの歴史や風土を解説いただいた後
乾杯でスタートしたお料理がこちら
1皿め、チャヨーテのカルパッチョと特製ピクルス
中央のグリーンのスライスがチャヨーテ・・・初めて見る食材
一緒に盛りつけられてるのは、ヒマワリの根など、アンデス産の珍しい根菜を使ったピクルス。
チャヨーテはカボチャの一種らしく、通常はスープなどに使われるとか
アレハンドロ氏も生で食べるのは初めてとおっしゃってました。
みずみずしくシャキシャキとした食感、ほのかに青い爽やかな香り、瓜の浅漬けに近いかな?
グラスには、ビーチェ酒のカクテル
ビーチェはサトウキビを原料とする蒸留酒で、コロンビアでよく飲まれるお酒とのこと
キュートな見た目と爽やかな飲み口に騙されそうで危険!かなり強いお酒
でもチャヨーテの青っぽさとよく合うなぁ・・・危険危険(^-^;;
2皿め、豚肉とじゃがいものエンパナーダ
きた!スペイン共通食!
でもやっぱり、名前は同じでもかなり違いますね、どちらかと言うとサモサの印象
トウモロコシで作られたモチモチの皮、これ、絶品です!!
そしてもっと感動的だったのが、添えられたサルサとの相性
ルロという南国系の甘いフルーツに、刻んだ青唐辛子と、ちょっとだけパクチーの香り
これ、スペイン料理のモホベルデというサルサにちょっと似てます。
エンパナーダはコロンビアで最もポピュラーなお料理なんですって
教会ではもっと小さな上品な物、工事現場ではもっと大きなサイズ
街中の屋台からフォーマルな席まで、どこでも食べられるそうです
3皿め、燻製白身魚のトゥクピーソースかけ
アマゾン地方では健康を維持するため、塩や砂糖などは極力使わないようにする文化とのこと
これ、今回一番のサプライズでした(がっつりイメージだったから、真逆)
保存は塩漬けではなく燻製、味つけは果物の酸味や甘み、唐辛子を使ったり
トゥクピーという、キャッサバの絞り汁に唐辛子を加えて煮詰めた古来のソースを使ったり
この上なく上品な味わいで、なんとなく日本のだし文化にも通じる奥深さ
・・・ん?あれ?何かいる!?
こ、こ、これは、アリですね!!
たしかに乾杯の時、アレハンドロ氏はおっしゃってました
「今日のテーマはオープンマインドです」
ざわざわしてきたのを待っていたかのように、アレハンドロ氏がワイングラスをフォークで軽くたたき
悪戯少年のような笑顔でもう一度
「皆さん、今日のテーマはオープンマインドです」
ええ、もちろん、いただきますとも、足がどうにも気になりますが・・・
小さなアリはほのかに酸味、大きなアリは海老の殻を揚げたような香ばしさ
正体を知らなければ、足がなければ、ナッツか何かかな?と感じるかもしれません
4皿め、スイートコーンケーキのプラムソース添え
これもかなりカルチャーショックを受ける、素晴らしい一皿でした!
蒸したトウモロコシをそのままぎゅっとしたような、柔らかな半熟ケーキ
砂糖などの甘みが入らないと、トウモロコシの甘みってこんなに美味しいんですねぇ(しみじみ)
モッツァレラチーズと、真っ赤なソースはベリーではなく赤プラム
鮮烈な酸味をのせると、ケーキの甘みが素朴からエレガントに変身
ちょこんと添えられた乾燥ホウズキは、サクサクして甘酸っぱくて、これがまた絶品でした。
あ~これは、このケーキは、また食べたい!毎日食べたい!レシピぷり~~~ず><
食事が終わり「さぁ隣の部屋へ行きましょう珈琲を飲みましょう」って
だって隣の部屋でって、馴染みのない習慣って感じで胸キュン♪
しかも珈琲、コロンビアと言えば珈琲
しかも!一緒にいただいたコロンビア産チョコレートがまた美味しいこと
口の中でゆっくりほどけていく、ほどよい硬さのタブレット
ほろ苦さと優しい甘さのバランスが絶妙で、酸味の強いコロンビア珈琲と相性抜群でした
今回のディナーのためにコロンビアから来日されたトップシェフ
アントヌエラさん&エドゥアルドさん
料理1つ1つにストーリーがある、素晴らしい驚きの数々に感謝
今日この日を迎える為にどれだけ準備してくれたんだろうと、敬意で満たされるディナーでした。
コロンビア行ってみたい!!